2022-07-24

こうなっちゃう

 当日の夕方に出発した。東京に着くどころか新幹線に乗る前からもう二日酔いはなかった。いつも思う事だが、二日酔いが治まっていくにつれて、どんよりした気持ちも晴れていき、大抵の事は「まあいっか」と思える。

そして品川から東京間の景色を見て「やっぱり東京すげえなあ。ビルがみっちみち」と気分まで上がってきた。

最近、自分の家が気に入ってて「誰か東京から遊びに来ないかなあ。美味しい肉屋とか見つけたし、近くにウエルシア出来たんだよなあ」なんて思ってたけど、このビル群を見て「ここには全てある。ウチになんて呼んでも、もてなす術はない」と思った。

東京着いたら下北沢に直行して、まずはヨウヨネマミちゃん加藤さんと居酒屋行った。久しぶりに会うのだが、誰も大きな変貌もなく老けてもいなかった。「神谷さん変わってないですね」と言ってもらいたくて10キロ痩せて白髪染めまでして、ソワソワしながら居酒屋に向かったのに、みんなも変わってなかったら努力の意味がないじゃないか。いや、ダイエットやっといてむしろ助かったな。こわ。

パーティー前だから酒はどうしようかと思ったけど、久しぶりのメンツを前にして「う、烏龍茶で」とは言えなかったのでビールにした。みんながとても気を使ってくれてグラスが空になる前に次々注文してくれて、天狗の盃の逆バージョンというか、とにかくずっとビールを空に出来なかった。もう昨日までの憂鬱な気持ちは吹き飛んだ。この勢いだと記憶も吹き飛びそうだ。

居酒屋が少し早く閉まったので、もう一軒ハシゴしてから大仏くんの店に行った。ヨウは一軒目で帰っていった。ヨウに関してはそんな事は無いと思うのだが、今日会う人の中ではもしかしたら今日でもう一生会えない人もいるだろうなあとふと思った。

大仏くんの店でいろんな人に会えた。みんな相変わらずだった。こいつらもかあ。誰か少しくらいは老けててくれよと思ったらヤッスだけはちょっと良い感じだった。うんうん。それそれ。

いろんな人と話してたら時間があっという間で「あ、もう俺の番か。あ、もうDJ終わりか」みたいな感じで、サッと2時半になった。新しいターンテーブルだったのか、ウチのとはピッチコントロールの具合が結構違ってたので、まあ別に練習してなくても同じだったなと思った。

あんなに憂鬱だったのに、何もかもが順調ではないか。むしろみんなに会えて楽しいではないか。唯一の失敗は昨日の酒ではないか。

で、1番の不安要素である大仏くんだが、これはしっかりと不安通りだった。何をしてても、どこにいても定期的に姿を表しては問答無用で僕をバーカウンターへ連れて行った。しょんぼりしながら連れ去られる僕のこの姿こそゲストDJのあるべき姿かもしれなくもない。

僕のDJ後に、1人また1人と帰って行った。なんか妙に寂しい。

居酒屋から現在に至るまで、無限ビールの状態で、自分で頼んだり、誰か持って来てくれたり、時々飲み切れてなくて2本持ち歩いたりで、ビールといえどアルコールの総量はまあまあなんじゃないかという所へ大仏くんの定期的な不意打ちと、あれだけ散々「今日だけは潰れずに帰宅したい」とお願いしておいた大出くんやイマールまで「またまた〜、あれはフリですよね〜」て言い始めて、なんとなく「あー、もう別に良いかな。自主隔離が4日から10日追加されるだけだしな」て一瞬思ったのだけど、時間の経過が早くて意外ともう朝だった。


外の喫煙スペースにいたら、イマールが「あーもうこうなっちゃったら何時に終わるか分からない〜」て急に言いだした。何がいつどうなったのか全く分からなかった。が、帰るなら今だなと思った。みんなに最後の挨拶をしてしまうと大仏くんに捕まって、僕までこうなっちゃっていつ帰れるか分からないので、ひっそりと帰った。

昼に実家に帰宅して、少し寝て、夕方くらいに大出くんから連絡があった。大出くんは今まで飲んでたと聞いて恐怖を感じた。もう4時半だぞ。

こうなっちゃうとそうなっちゃうんだなあ。やば。

あいつらは老けるどころじゃないな。



みなさんお疲れ様でしたm(_ _)m