2022-07-26

解放

25日。二日酔いは治まった。コロナになったかどうかは分からないが症状みたいなのは何もなく、体調は良い。でも部屋から出れない。もうすぐ45歳だというのにこんな事してて良いのかと疑問に思う事もあるが、自宅にいても同じ事をよく考えるので「いまは自主隔離ではない。いつもこんな生活じゃないか」と思う事にした。

昼に彼女から連絡があって「もうウチの病院でもコロナが広がり過ぎて、誰がどこで感染したとか気にしてられないし、いまは無症状の人まで調べ上げたりしてないから、もう検査せずに帰ってきていいよ」と言われた。助かった。いきなり隔離が終了した。急いで帰宅。


帰ってしばらくすると、パーティーで配ったミックスCDに関して、ハセから「これ、わざとですか?」と写メが送られてきた

車で聴こうとしたら、タイトルがこれだったらしい。この写メを見て「そうかこの手があったか」と悔しい気持ちになった。残念ながらわざとではなく、僕は普通に「723 古い曲しばり」というタイトルで書き込んだはずだった。一応、配ったCD20枚の中に1枚だけ筆ペンで書いたやつがあって、その筆ペン仕様のやつだけ、裏にもう一枚別のミックスCDを入れておいたけど、それしか思いつかなかった。

まあ結果的に、ヤバめのタイトルのCDが配れたんだなと思ったら幸せな気持ちになった。ご満悦。

なんか、もっとやれる事があるかも知れないから、何か浮かんだらミックスCD作ろうかな。


さてさて、日常に戻ります。

みなさんご心配をおかけしました。お疲れ様でした。ありがとうございました〜。

2022-07-25

実家にて

 24日の昼。東京から実家へ。親と顔を合わさずに自分の部屋に直行すると、テレビと布団とクーラーボックスがどんと置かれていた。中には大量のチクワとお茶が入っていて、部屋のドアのところには除菌のアルコール類がいくつか置かれていた。トイレなど部屋から出る時は手と足の裏を除菌してから出る。そのままアルコールを持ち歩いて、行動した軌跡を全てアルコールでべたべたにしてまたひっそりと部屋に戻る。除菌の為なんだが、なんとなく「ついに僕はアルコールの化け物みたいなのになったな」と思った。

チクワだけでは厳しいので、他に食べたいものがあれば母ちゃんに電話をする。しばらくすると紙皿に食べ物が乗って部屋の前に置かれている。ドア越しに「こりゃ犬だな」と母ちゃんがケラケラ笑ってた。

普段なら時間を持て余したら酒を飲む。時間も潰れるし僕も潰れる。これで今回もあっという間に隔離終了と予定していたのだけどトイレがめちゃくちゃ面倒で、トイレ回数が増えると自らでべたべたにした階段からいつか落ちるな。やば。と思ったら怖くなった。ちょっと前に階段で足を痛めて、それがまだ治ってないのにまた落ちるの嫌だし、こっちの階段は自宅の階段より長くて急勾配で、落ちた先には下駄箱の角がある。

酒も無しか。と途方に暮れていると時間は全然過ぎていかない。たった数時間で耐えれるか心配になってきた。昨日「まあ隔離が10日追加されるくらい別に良いか」と一瞬思ったけど、これは全然良くない。みんなとこうなっちゃわなくて良かった。イマールのあの謎の終了の合図は大変ありがたかった。

下に親がいるし、連絡の手段を絶たれた訳でもない。WiFiも繋がってる。でもなんだか孤独な感じがするのはこのかくり…いやそれは二日酔いのせいかと気がついた。そういえば体調悪い。この二日酔いの感じだとやっぱり昨日も結構飲んだわけで、そうなると迎え酒作戦の効果はあったのかもしれない。昔、ウコンやらハイチオールCやらブロッコリースプラウトやら、あの手この手で泥酔対策をしたが、ロンリコやスピリタスの前では無手に等しかった。結局、酒には酒で。という危ない手段しかないのかもしれないし、これも違う可能性もあるし、コレが正解だとしてもこんな事を繰り返したらもう元には戻れない、もう誰も笑えない結末しか見えない。

ヒマなのでブログを書いた。パーティー終わって帰宅して、レコード片付けて、ブログを書くまでが僕にとって一連の流れなので、これ書き終えて一息つけた。


2022-07-24

こうなっちゃう

 当日の夕方に出発した。東京に着くどころか新幹線に乗る前からもう二日酔いはなかった。いつも思う事だが、二日酔いが治まっていくにつれて、どんよりした気持ちも晴れていき、大抵の事は「まあいっか」と思える。

そして品川から東京間の景色を見て「やっぱり東京すげえなあ。ビルがみっちみち」と気分まで上がってきた。

最近、自分の家が気に入ってて「誰か東京から遊びに来ないかなあ。美味しい肉屋とか見つけたし、近くにウエルシア出来たんだよなあ」なんて思ってたけど、このビル群を見て「ここには全てある。ウチになんて呼んでも、もてなす術はない」と思った。

東京着いたら下北沢に直行して、まずはヨウヨネマミちゃん加藤さんと居酒屋行った。久しぶりに会うのだが、誰も大きな変貌もなく老けてもいなかった。「神谷さん変わってないですね」と言ってもらいたくて10キロ痩せて白髪染めまでして、ソワソワしながら居酒屋に向かったのに、みんなも変わってなかったら努力の意味がないじゃないか。いや、ダイエットやっといてむしろ助かったな。こわ。

パーティー前だから酒はどうしようかと思ったけど、久しぶりのメンツを前にして「う、烏龍茶で」とは言えなかったのでビールにした。みんながとても気を使ってくれてグラスが空になる前に次々注文してくれて、天狗の盃の逆バージョンというか、とにかくずっとビールを空に出来なかった。もう昨日までの憂鬱な気持ちは吹き飛んだ。この勢いだと記憶も吹き飛びそうだ。

居酒屋が少し早く閉まったので、もう一軒ハシゴしてから大仏くんの店に行った。ヨウは一軒目で帰っていった。ヨウに関してはそんな事は無いと思うのだが、今日会う人の中ではもしかしたら今日でもう一生会えない人もいるだろうなあとふと思った。

大仏くんの店でいろんな人に会えた。みんな相変わらずだった。こいつらもかあ。誰か少しくらいは老けててくれよと思ったらヤッスだけはちょっと良い感じだった。うんうん。それそれ。

いろんな人と話してたら時間があっという間で「あ、もう俺の番か。あ、もうDJ終わりか」みたいな感じで、サッと2時半になった。新しいターンテーブルだったのか、ウチのとはピッチコントロールの具合が結構違ってたので、まあ別に練習してなくても同じだったなと思った。

あんなに憂鬱だったのに、何もかもが順調ではないか。むしろみんなに会えて楽しいではないか。唯一の失敗は昨日の酒ではないか。

で、1番の不安要素である大仏くんだが、これはしっかりと不安通りだった。何をしてても、どこにいても定期的に姿を表しては問答無用で僕をバーカウンターへ連れて行った。しょんぼりしながら連れ去られる僕のこの姿こそゲストDJのあるべき姿かもしれなくもない。

僕のDJ後に、1人また1人と帰って行った。なんか妙に寂しい。

居酒屋から現在に至るまで、無限ビールの状態で、自分で頼んだり、誰か持って来てくれたり、時々飲み切れてなくて2本持ち歩いたりで、ビールといえどアルコールの総量はまあまあなんじゃないかという所へ大仏くんの定期的な不意打ちと、あれだけ散々「今日だけは潰れずに帰宅したい」とお願いしておいた大出くんやイマールまで「またまた〜、あれはフリですよね〜」て言い始めて、なんとなく「あー、もう別に良いかな。自主隔離が4日から10日追加されるだけだしな」て一瞬思ったのだけど、時間の経過が早くて意外ともう朝だった。


外の喫煙スペースにいたら、イマールが「あーもうこうなっちゃったら何時に終わるか分からない〜」て急に言いだした。何がいつどうなったのか全く分からなかった。が、帰るなら今だなと思った。みんなに最後の挨拶をしてしまうと大仏くんに捕まって、僕までこうなっちゃっていつ帰れるか分からないので、ひっそりと帰った。

昼に実家に帰宅して、少し寝て、夕方くらいに大出くんから連絡があった。大出くんは今まで飲んでたと聞いて恐怖を感じた。もう4時半だぞ。

こうなっちゃうとそうなっちゃうんだなあ。やば。

あいつらは老けるどころじゃないな。



みなさんお疲れ様でしたm(_ _)m

策を練る

7月23日に下北沢の大仏くんの店でDJしました。

これの数日前から「久しぶりのDJ。コロナ禍。大仏くんがいる。DJの次の日から実家で自粛隔離」などなど、考えるだけでめちゃくちゃ憂鬱だった。何か策を練らねば。効果的なものなど無いのかも知れないが「策」という心の拠り所が欲しい。

しばらく「あのパーティーは倒れた。あの時は無事だった。あの時は酷かった」などなど、過去の無事だった日と、潰れた日で何が違っていたのか考えてみたが、触れたくもない過去を思い返しては、不必要に頭を抱えた。僕の人生は失態が多すぎる。いやいま凹んでる場合じゃない。策だ。

ふと「二日酔いの日に酒飲んだ時はあんまり倒れてないかも」と気がついた。ちょっとネット検索してみたら「迎え酒 酔わない」というワードが出てきて、そのワードがぴかぴかに光ってみえた。

という事で前日の22日は徹底的に飲んだ。もう飲みたくないってほど飲んだ。

そしていよいよ当日。ちょっと考えたら分かる事だったろうが、凄まじい二日酔いと、数日間積み上げてきた憂鬱な気持ちが合わさって、すごく気持ちが落ち込んでいた。やるべきではなかったかも知れないし、コレが策と言えるのか分からなくなった。あと、酒対策に夢中になり過ぎて、DJの練習してない。今日はもう体調が悪いから無理。数ある不安要素の中でいつしか僕は「大仏くんがいる」しか見えてなかった。

今日はパーティーだあい。という気配の全くしない暗いおじさんが部屋でぽつんとたたずんでいた。

しかも時間が経つにつれ、二日酔いは治まっていく、東京に着いた頃にはもう迎え酒とは言えないくらいに回復しそうで「どうしよう。もっかい飲むか。いやもう訳わからんな」と混乱した。

そんな感じで彼女に「行きたくなーい。体調わるーい。」とダダをこねながら、僕は駅に連れて行かれた。

最初から分かってたけどやっぱり効果的な策なんてなかった。