2022-07-24

策を練る

7月23日に下北沢の大仏くんの店でDJしました。

これの数日前から「久しぶりのDJ。コロナ禍。大仏くんがいる。DJの次の日から実家で自粛隔離」などなど、考えるだけでめちゃくちゃ憂鬱だった。何か策を練らねば。効果的なものなど無いのかも知れないが「策」という心の拠り所が欲しい。

しばらく「あのパーティーは倒れた。あの時は無事だった。あの時は酷かった」などなど、過去の無事だった日と、潰れた日で何が違っていたのか考えてみたが、触れたくもない過去を思い返しては、不必要に頭を抱えた。僕の人生は失態が多すぎる。いやいま凹んでる場合じゃない。策だ。

ふと「二日酔いの日に酒飲んだ時はあんまり倒れてないかも」と気がついた。ちょっとネット検索してみたら「迎え酒 酔わない」というワードが出てきて、そのワードがぴかぴかに光ってみえた。

という事で前日の22日は徹底的に飲んだ。もう飲みたくないってほど飲んだ。

そしていよいよ当日。ちょっと考えたら分かる事だったろうが、凄まじい二日酔いと、数日間積み上げてきた憂鬱な気持ちが合わさって、すごく気持ちが落ち込んでいた。やるべきではなかったかも知れないし、コレが策と言えるのか分からなくなった。あと、酒対策に夢中になり過ぎて、DJの練習してない。今日はもう体調が悪いから無理。数ある不安要素の中でいつしか僕は「大仏くんがいる」しか見えてなかった。

今日はパーティーだあい。という気配の全くしない暗いおじさんが部屋でぽつんとたたずんでいた。

しかも時間が経つにつれ、二日酔いは治まっていく、東京に着いた頃にはもう迎え酒とは言えないくらいに回復しそうで「どうしよう。もっかい飲むか。いやもう訳わからんな」と混乱した。

そんな感じで彼女に「行きたくなーい。体調わるーい。」とダダをこねながら、僕は駅に連れて行かれた。

最初から分かってたけどやっぱり効果的な策なんてなかった。