2021-05-08

酒をやめるしかなくなった

 ダイエットは順調で結構痩せた。とりあえずスーツは着れるようになった。


5月5日。コロナがこんな状況だけど、すでに何度も延期しまくってるので。という事で従姉妹が結婚式をした。ダイエット中ではあるけど、この日にスーツが着れたのだから今日は好きに食べて、好きに飲む事にした。

従姉妹とは10年に1回会うか会わないかの関係なので、馴れ初めの話やら、同僚の挨拶やら、そういう行程が全く心に響かない。従姉妹は学校の先生をしていて、ラグビーをやっていて、僕とは趣味がまるで違う。従姉妹の友人もラガーマンだらけ。僕は親族として出席なので友達がいない。ウイスキーが唯一の友達。

こうなると、その唯一の友達にすがりつくしかない。居場所がない。


で、気がついたら結婚式はあっという間に終わっていた。式がいつ終わったのかも分からないが、僕は道を歩いていた。居場所が分からない。

また意識がなくなって、次に気がついた時には自宅まであと徒歩30分あたりの場所だったけど、駅から歩いていたらこの道は通らない。そもそも最寄りの駅から10分で帰宅できる。なんでこんな所を歩いているんだろう。足が痛い。時間が分からない。でもあと30分だから頑張ろう。意識を保とう。と頑張ってみたが残念ながら意識がなくなった。

次に意識が戻った時がキツかった。もう自宅まで2時間かけても帰れないような場所にいて、靴擦れで足は血まみれ、結構な雨量の中、傘をささずに傘を杖代わりにして歩いていた。時間を見ようとしたら携帯がない。タクシー呼べない。周りは田んぼだらけ。

あと30分で帰れたはずなのに、なんでこんな事になってるんだ。足が痛くて傘を杖にしなきゃ歩けないんだったら適当な場所で座っててくれよ。この道は普段行ってるパチンコ屋の道じゃねえか。何考えてんだ。こんなぼろぼろの状態でバトン渡しやがって。なんでいつも目覚めた時に尻拭いしなきゃいかんのだ。と、めちゃくちゃ腹が立った。前回同様、僕は自分自身を全力でビンタした。今回は2回ビンタしてやった。

コンビニまで歩いて、タクシーを呼んでもらって帰宅。車って速いなあと、流れる景色を見ていたらすっかり気分が良くなった。タクシーっていいな。


家に帰って、ふと時間が気になって時計を見たら夜3時くらいだった。