2019-08-23

その後

大仏バーナイトから帰宅して、軽傷だったなあと喜びを噛み締めながらとりあえずブログを書いた。書いたもののほとんど覚えてない。思い出せる最後の光景はヨウとヨネとスピリタスを飲んだ。という場面で、これはおそらく終電前だし「こんなキツい酒を1時間に2杯づつなんて飲める気がしない。いやもう1時間に2杯でもないし、これめちゃくちゃ蓄積されてる」と絶望を感じたところ。

最近は、1日でウイスキー1リットルくらいは飲めるようになったはずなんだが、ゆっくりと自分のペースで飲めばの話だし、そう考えるとあの点数表はよく出来てる。
ソフトドリンクは-10点だし、ビールは1点。2杯連続でイッキしたら2倍のボーナス。自宅での飲み方では全く点数にならない。悪魔の点数表。


夜、彼女が帰ってきた。玄関で立ち止まって入ってこない。かわいそうと連呼してる。渋谷から裸足で帰ってきたのが気に入らないらしい。もう裸足じゃないし、いや、家だからいまは裸足だけどもう裸足じゃないよ。と諭して、部屋に入らせた。

彼女は僕が心配で、昨日の夜、加藤さんと連絡を取り続けてほとんど寝れなかったらしい。

昨日の事はもう知りたくもなかったが、彼女からザックリと聞いた。

僕は終電前から倒れたそうだ。加藤さんから「神谷くん倒れた。口から泡みたいなのが出てるけど死なないかな?」みたいな連絡がきて「いつもの事で、それは寝ているだけで、そうなると誰が何したって起きないので、むしろ安心です」というようなやりとりをしたようだ。僕は毎日泡を吹いて寝ているのか。毎日死にかけてるんじゃなかろうかという疑問が浮かんだが、それを彼女に問うと「じゃあ酒飲むな」という当たり前の返事が返ってくるので問わない。触れてはいけない。

あとは、深夜に急に覚醒して、オルガンバーのバーカウンターに入って、ハイテンションでグラスを磨き始めたらしい。
綺麗に磨けていたなら良いのだが、どうせ全く役に立ってないだろう。日頃の家事のクセでも出たのか。

靴はどのタイミングで脱いだのか分からない。顔の傷は、椅子から落ちた時にぶつけたんだろうという事だった。今現在、鼻は切り傷になって腫れているし、右まぶたが紫色になっている。数10センチの椅子から落ちた時に考えうる最上級の強打だろう。この傷がそんなくだらない理由で良かった。

朝方、裸足で渋谷をフラフラしている僕を、みっちゃんが見かけたようなので、おそらく僕は一人で帰ったんだと思う。

いろいろ全く覚えていないが「絶対に帰る」という強い気持ちだけは、意識のない時の僕も守ってくれたようだ。


ついでに、という感じで前回の大仏バーナイトの時がひどかった事もいろいろと教えられた。教えられたんじゃなくて、説教されていたのかもしれない。


聞きたくなかったが、他人事のように「ふーん、そんな酔い方する奴いるんだねえ」と思った。酒での失態が膨大かつ壮大すぎて、もう30歳半ばくらいから、僕の頭は、それらの現実を受け止める事をやめた。


さらに次の日。22日。
彼女を接待すべく、ウナギを食べに行ったり、滋賀のアウトレットに行った。
ふくらはぎが千切れるんじゃないかというほどの筋肉痛で、頻繁に足がつった。
去年、終電で降りる駅を間違えて、酔ったまま30キロほど歩いた事があるのだけど、それに近いダメージを感じている。


渋谷からの帰路。僕は相当な距離を彷徨ったのかもしれない。