2023-08-22

恐怖で震えたのは何年ぶりだろう

 床用ワックスを購入して部屋中を綺麗にした。ついでにと、テーブルにもワックスをかけて、その勢いでテーブルのガラス板を外して風呂場で洗った。これがまずかった。僕の手はワックスでツルツルになっていて、ガラス板を落とした。割れた。足の甲に刺さった。



血が止まらないから、バンドエイドを貼って、ティッシュで押さえて、包帯でぐるぐる巻きにした。完了。


彼女が帰宅したので経緯を報告して「ちゃんと処置したから大丈夫」と僕が言うと、彼女はすぐさま包帯を外して患部を見て「これは処置になってない。洗ってもいない。足腐るよ」と言った。傷口から骨がよく見えた。

彼女はまず足をタオルで拭いてくれた。これが悲鳴をあげたくなるほど痛かった。そして病院に連れて行かれた。タオルで拭くだけでもあんなに痛かったのに、消毒と洗浄をしてから、麻酔をして縫う事になるだろうと彼女は言った。怖くて怖くて身体が震えた。抑えようとしても止まらない。


深夜の病院は患者が数人しかいなかったが、なぜか2時間待たされた。恐怖で震えている中での2時間は精神的にきつかった。


実際の処置は、真っ先に麻酔をしてくれたので、何も痛くなかった。彼女はさも当然という顔をして、「そりゃあ麻酔が先だわな」と言った。

僕は懲らしめられたようだ。