2014-09-09

そして回胴王決定戦準決勝

前の日記のとおり。
渋谷の漫画喫茶で寝て、起きた僕はとても二日酔い。吐くし、立てないし、漫画喫茶から出れる気もしない。とりあえず2時間奮闘して、やっと出れた。僕は第二クールなのでまだ準決勝にも余裕で間に合う。


漫画喫茶を出て、会場へ。会場は神泉だったので宇田川町から歩いた。


14時半。会場に着くととりあえず暇。誰も知り合いがいない。
話が合いそうな人もいない。孤立。

30分ほどして、参加者が集められてそれぞれがまず抽選。台を選ぶ順番を決める。それが済むと各自ニックネームの書かれたプレートが渡される。「ニックネームは特に無いです」といってしまった僕ひとりだけが漢字のフルネームだった。場違いな感じがした。



そしてルール説明。説明中に別室で第一クールの人たちの結果発表をしていて、その発表の合間なのだろうか、どこからともなく全力の「LET IT GO」の歌声が聞こえてきて、それが第二クール説明のMCと同じくらいの音量だったため、説明が全く頭に入らなかった。

説明後。目押しチャレンジ。こんなのがあると思わなかった。
特別に設定された台で、フラグは毎回立っていて、狙えば必ず「十字斬り図柄」が揃う状態。それを90秒間でどれだけたくさん目押しできるかを競う。
台には「ノーマル」と「ハード」の2種類あって、ノーマルタイプは従来の4コマすべりするタイプで、ハードのほうはすべりなし。つまり3リールともビタ押し。ノーマルのほうは揃えるたびに30点。ハードのほうは揃えるたびに100点。その点数がそのまま、後の競技に追加されるコインの枚数として加算される。
昔、大花火で「歯の親知らずが顔が変形するほどに腫れていた状態でも一日トータルでビタ押しミスは2回しかなかった。そもそもそんなにミスらない」という私にとっては、もちろんハードで好成績をたたき出すべきだったのだが、いかんせん緊張と二日酔いと長年のブランクで自信が無かったのでノーマルへ。
今にして思えば、揃えた後に実践と同じく「十字切り演出」があるので、このタイムラグを考えると何回ミスったとしてもハードで挑んだほうがプラスだったかもしれない。まあ、二日酔いだから0点だった可能性のほうが大きいのだが、その言い訳すべてが男らしくなかった。気持ちよく0点が望ましい。


目押しチャレンジの後は、入場のリハーサル。
5人ずつ入場して、そこで区切って、壇上で「はい、でちゃう!」という合図とともに、でちゃうガールと同じポーズをとってから指定の場所へ移動するように指示された。普段恥ずかしがり屋の僕には「はい、でちゃう」は苦行でしかないはずなのだが、酒が残っていたせいなのかまるで楽しかった。リハーサルの最中に、近い番号で知り合った人たちに「俺、これ楽しい。不思議と恥ずかしくない」と言って、何度も素振りをして見せたほどに。
僕はまた酔っていたのだろう。本番でもまるで恥ずかしくなかった。


リハーサルの後に少し休憩。みんな「第一クールはどういう設定の入れ方をしたのか」を聞き回ったり奮闘していたが、僕は「結局5時間だし、慣れてるホールでもないのだから運でしょ」と決め付けて不勉強のまま挑んだ。
小役をカウントしても5時間じゃ分からない。偶数か奇数かくらいは見当が付くのでそれでいいやと思っていた。ただ「おとつチャレンジ」という演出だけは設定差がそこそこあるので、偶数奇数設定と共に、この演出だけはカウントしようと思った。それでも小役も数えてしまうのだが。


そして実践開始。

何の見せ場も無くサクっと負けた。なんというか結果的に引きが強すぎた。
おとつチャレンジの引きも、小役の引きも高設定を示唆していて、奇数設定の可能性濃厚な台だったので「これは5だな」とそのままごり押ししたが、結局その台は奇数設定ではあったが「1」だった。そりゃ負ける。情けないというか、引きが良かったせいで捨てれなかった。でもちょっと出た。


負けた後は、決勝進出者を祝ってからホテルに移動。敗者が勝者を祝福するのはこうも辛い物かと味わいながら渋谷から広尾まで歩いた。
ホテルに着いた後は風呂に入って、部屋着に着替えて、コンビニで酒とか食べ物とかたくさん買って、部屋で広げて、楽しく飲んで、そういえば中継の時「ニコニコ動画で何を言われてたんだろう」と気になって友達に電話して、教えてもらいながら焼酎を飲んだ。

ニコニコ動画では「連荘もしてないし、ぱっとしなかったので興味が無い」と芸人さんにバッサリ切られてほとんど映らなかったそうな。まあいい。



結論。どれだけ勉強しても不確定要素が多すぎてスロットは難しい。だから面白い。酒や女の子と似ているかもしれない。


来年もエントリーだけはしてみようと思った。王にはなれないだろうが。