2012-04-15

呑む、打つ

日曜日。パーティーの次の日。二日酔いで夜まで動けず。夜も動けず。でも上着をお店に忘れてきたので取りに行かねばならない。
「どうしようどうしよう」と言いながらトイレを行き来する僕をみて、おやじが「乗せてってやるから後ろで吐いてろ」と車で連れてってくれた。なんか懐かしい感じがした。僕は一生この人の子供なんだなあと思った。
私が親だったらこんな子供は絶対いやだが。


上着を取りに行った時に、二日酔いでフラフラしててアイホンを地面に落とした。最近は面倒になってカバーもしていなかったので、ガラス製のアイホンは一発で粉々になった。
早速、過去に粉々にしたことのある友達に「修理にいくらかかった?」と電話したら2万程度で新品に換えてもらったと言っていた。まあそれくらいで新品になるのなら、バッテリーの持ちも良くなる事だし、キレイになるしいいかな。と前向きに考える事にした。

最近、DJミキサー、PCモニターと連続で壊れたのでアイホンもとなるとちょっと痛いなあと思ったが、まあそれぞれ結構な年数頑張ってくれたので仕方ない。時期が重なっただけだ。
すぐに家でアイホン修理の為にデータのバックアップをした。いままでの14インチのモニターではなく、新しくなった22インチのワイドモニターはとても大きくて気分が良い。作業もはかどる。


データのバックアップ最中にふと「・・・無理。前向きとか無理。出費多すぎ!めちゃくちゃ悲しい!」と、感情が一気にあふれ出た。
ベッドの枕元にPCが配置してあるいわゆる「廃人使用」の私にとって、22インチワイドモニターは無用の長物であり、こんな至近距離だとめちゃくちゃ目が疲れるので、無意識のうちに徐々にモニタから遠ざかっていた自分に気がついてしまったことで、いままでの緊張の糸みたいなものがぷちんと切れてしまって、酒も飲んでいないというのに涙がこぼれそうになった。



月曜日。アイホンの修理に行く前にスロット。出来ることならここで2万勝ちして「出費ゼロでアイホンが新品になった。うわあい」とかツイッターで報告したいものだ。

が、現実はそう甘いものではなくて3万~4万負けた。財布にいくら入ってたか分からないので、いくら負けたのか正確にはわからないけど全部持っていかれた。ATMでお金を下ろしてアップルストアへ行った。アイホンの修理はなんと1万4千円だった。予定してたより6千も安い!と喜べるような精神状態ではなく「あっそ」くらいにしか思えなかった。
そして私はまたパチンコ屋へ寄って帰った。ここでさらに負けの上乗せをしてしまって、今日一日で約8万使った。

という事で、この日私がつぶやいたのは

「いまの僕なら死兆星を見つけてしまいそうなので、夜空を見上げるのが怖い」

だった。もちろん運任せで適当に打ってるわけではなく、中間設定以上狙い&500以上ハマっている台しか打ってない。


火曜日。完全に開き直った。もともと僕の人生はスロットに救われてきたので、スロットで失っても文句は言えない。運が悪けりゃ死ぬだけさ。死ぬだけさ。ふ~。

ということで今日もスロット。3000円勝った。嬉しくも悲しくも無い。

「アイホンの修理にいくらかかった?」と連絡した友達から「結局修理にいくらかかった?」と連絡がきた。心配してくれたのかと思ったら、また自分が粉々にしたらしい。あいつアホだ。


水曜日。今月負けた額のほとんどを一発で取り戻した。
帰宅後、お小遣いになりそうな制作の話もきた。

まだ死ななくていいみたいだ。