2012-04-01

わくわく

4月7日(土曜)は名古屋のParty'zという場所でDJします。
http://playon2011.blogspot.jp/2012/03/47sat-play-noel-release-party.html
ノエル&ギャラガーさんに合わせて、DJ全員が2~4人組のユニットを組んで、一晩中B2Bという面白い企画のパーティーです。
告知の最後に書かれているシークレットゲストとしてお誘いをいただきました。

最初、坪内さんから「誰と組みたい?ヨウか遊民にしてくれると助かるけど」というメールをいただいたのですが、ワガママを言って川西君を指名しました。ギャラガーさんを師事している私としては、ノエルさんを師事している川西君と組むのが「弟子同士」という感じで面白いかと思ったので。出来ることならユニット名もそのまま弟の「リアム&ギャラガー」でいこうかと思ったのですが、ギャラガーさんの部分がカブってしまうのでやめました。

ユニット名は他に浮かばないので「川西君決めてねえ」と連絡したら、しばらくして「カミヤとカワニシのKとSUGURUのSとNAOAKIのNにちなんで『K & K 磁石ズ』なんてどうでしょうか。」という返事がきた。僕とは発想の出所が根本的に違うようで、度肝を抜かれた。
他の方々のユニット名と見比べて仲間はずれ感がすごいし、キン肉マンにでも出てきそうなタッグ名がたまらんと思って「最高。これでいこう」と返信した。

早速、坪内さんに連絡したところ即答でNOをいただいた。まあちょっとそんな気はしていたのだが。さらにコレを川西君に伝えると、思った以上に磁石ズが良かったらしく「じゃあスライ&ザファミリーストーンとかでいいです」とぶーたれていた。とても可愛かったが、思った以上にぶーたれるので面倒になって「私に言わないで」とバッサリ切って名前を変更する事にした。

数時間だか数日だか後になって、カレー粉の”S&B”の缶を見て「あ、スグルとブートビートじゃん」と思って、川西君にこれを写メしたら「もうそれでいきましょう」という妥協した感じの返信がきた。磁石ズで押せなくてごめんよう。しかし、私もこれはアイデアのひとつとして送っただけで別に気に入ってない。
さらに、S&Bは坪内さん的にも微妙だろう。普通にアーティスト名から付けて欲しいはずだ。
思ったとおり、坪内さんからの返事は「もうそれでいいよ」という妥協した感じだった。

それなりに悩んだ挙句、誰ひとり満足しない形で収まってしまった。こんな収まり方もあるんだなあ。
ネーミングだけじゃなく、僕と川西君のコンビは何かとスムーズにいかない感じがしている。


7年前、小西康陽さんから「神谷くんと川西君が組んで曲を作ったら、試聴するまでもなくレディメイドからリリースするよ」と言われたことがあった。この瞬間すでに磁石ズは結成され、私は早速サンプリングネタを15パートくらい録音して川西くんの家に泊まりこみの制作合宿をしに行ったが、川西君はスクラッチばかりやってて作業が進まず、私はデジパフォが使えないのでマニュピレートすら出来ず、どちらも役に立たないまま何も形にならず一日で磁石ズは解散した。
お互いにピンで動いたらちゃんとレコード出せていたのに、組んだら何も出来なくなるというパターンもあるんだなあ。

あの日以来、二度と組むことはあるまいと思っていましたが、こんな形で再結成できてワクワクしています。

この前、新宿で会った時に「川西君、スクラッチばかりやって私の繋ぐ時間を削るのやめてな」と言ったら「神谷さんも変な曲かけないでくださいよ。ああいうのは大ネタ主体でガシガシやればいいですから」と返ってきて、相変わらず噛み合わない感じが漂ってきてますますワクワクしております。コンビの相手に藤本ヨウを選んでいたら大体全てが想像できてしまうのに対して川西君だと何も読めない。さらに、ノエル&ギャラガーさん達が「打ち合わせは一切しない」というのに合わせて私達も無し。


とはいえ「俺と川西君が組んで失敗するわけがねえ」なんて強気な心も持っていたりします。
出演者の量からして出番は長くないと思いますがかなり楽しみです。他のユニットのDJも楽しみです。こんな企画を実現してくれた坪内さんに感謝です。